みなさん、油性酵母という言葉をご存じですか?
今後、乳酸菌や納豆菌レベルで一般的に知られていくだろう「油性酵母」を
今のうちに軽く知っておきましょう。
そもそも酵母とは
まずは、酵母をおさらいしましょう。
「広義には生活環の一定期間において栄養体が単細胞性を示す真菌類の総称である。 狭義には、食品などに用いられて馴染みのある出芽酵母の一種 Saccharomyces cerevisiae(サッカロミセス・セレビシエ) を指し、一般にはこちらの意味で使われ、酵母菌と俗称されている。」(Wikipedia)
定義はWikipedia 先生のおっしゃるとおりということで、、、
ビールなどのお酒や味噌、醤油を作るときに使われている菌なので、普段の生活にもなじみがあります。
油性酵母とは
広い意味での酵母について理解してもらったところで、本題の「油性酵母」の話をしましょう。
油性酵母の定義は「酵母と分類される菌のうち、乾燥菌体重量の20%以上の油重量を蓄積できる菌のこと」を言います。この定義は研究者によって、少し分かれるところもありますが、私がいままで見てきた文献でこのように定義されているものが一番多かった為、上のように書きました。
油性酵母の展望
最初に「油性酵母」が将来的に知られるようになると言ったのですが、これには理由があります。
それは「将来、油が世界的に不足するから」です。世界的に、油の不足や価格高騰に対する不安は高まっています。しかし、現在、特に日本が深刻な状態にあります。2018年度の食料自給率(カロリーベース)では約37%(出展 : 農林水産省)でかなり深刻に捉えられています。なかでも、油類は約3%と全主要品目10種類中圧倒的に一番低いです。(ちなみに、その前は小麦で約12%となっています。)
日本はアメリカや中国のような広大な土地もなければ、農業従事者の年々減少し、しかも高齢化が深刻化してきています。つまり、ナタネのような油糧作物を栽培して、油類の自給率を向上させることは現実的ではありません。
そこで、将来的に、油性酵母に油を作らせることが解決方法の1つになっていくと考えられます。
まとめ
結論、油性酵母は将来の油不足に対する救世主かもしれない酵母です。
できるだけ専門的な言葉は入れないようにしました。多少正しいとは言い切れないところもありますが、少しでも理解の助けになれたら幸いです。
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